Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

保坂昇寿さんの「クローム襲撃」から所幸則氏の「渋谷1sec瞬間と永遠」へ!?

夏ごろから一部で話題(?)のとても似ているお2人の写真、
Naohisa Hosaka「Burning Chrome」とYukinori Tokoro「shibuya 1 sec Landscape」を
比 定(http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%c8%e6%c4%ea)してみましょう。


◇ H O S A K A N O R I H I S A
http://www.hosakanorihisa.com/
http://www.hosakanorihisa.com/profile/index.html


エスクアイア日本版デジタル写真賞'07-'08 受賞作品発表!

保坂昇寿 Naohisa Hosaka
グランプリ
この作品は、デジタルカメラを使う意義を問い続けた一つの通過点である。普段の当たり前の生活で通り過ぎている街、でもなくなるのも時間の問題とも感じている街、が撮られることによって、第三の街、を立ち上げる。僕にとっての初めての評価。スタートと思い、頑張っていきたい。

その都市はいったいどこなのだろうか。戦後のスラムの闇市のようにも見えるし、SF映画の未来都市のようにも見える。もちろんもともとは新宿なり渋谷なりの現在の街並みをベースにしたイメージなのだが、デジタル処理され、時間や角度を変えて何層にも重ねられ、いぶし銀のような輝きを放つようなったその光景はもはや実際の都市の肉を削ぎおとした不思議な場所の在りかを指し示している。しかも時制さえ不確かで、過去なのか未来なのか定かではない架空の都市なのだ。独特の光と翳の気配が新しい異郷と郷愁のイメージを醸成させている。
伊藤俊治


「写真は見えるものしか写らない」というのは正確ではない。「よい写真」は、見えるものと、見えないものの間に誕生するのだ。銀塩写真がいよいよ死滅をむかえる時に、都市の様相を撮った何枚もの写真を合成し、不可視を可視化した写真(それもモノトーンだ)があらわれたことの、驚きと必然を強く感じる。写真とは、都市が見る夢である。虚構のようでありながら、実人生を動かすもの。この写真は見事に、トーキョーを透視した!!
後藤繁雄


奇妙な既視感や郷愁を感じるのは、そのゴシック的な過剰さから、漫画やアニメで見た「首都の廃墟」のテイストが醸されているせいかもしれない。しかし一点一点に作者が高い完成度を求める心意気が感じられ、薄っぺらな廃墟嗜好とは一線を画す迫力がある。さらに点数を増やした豪華写真集で、または大判プリントの展示を見てみたい、と観賞者を貪欲にさせる作品。
やなぎみわ

http://www.esquire-dpa.com/ja/grand0708/index.html


◇ クロームの機械が夢見た、スパーク - Street Photography

「ぶれないように壁などに押し付け、デジカメを固定した上でシャッターを切っている。
カメラで写真を撮ったというよりは、機械の眼で街の光を吸い込んだ、感じにしたかった。
そう撮影者は、通過するだけの異邦人たる僕ではない。
被写体の向かいに立っていたビルの壁であり、電柱であり、自動販売機といった、本来の意味での街の住人たちである。
そうやって集められた光の粒を電子化し、コンピューターとネットの流れにのせてヒトの視覚に届けている。

http://blog.livedoor.jp/street_photograph/archives/65037879.html


◇ ★デジタル写真あるいはインクッジェットプリントの新しい可能性について - 久保元幸印画研究室

エスクァイア日本版デジタル写真賞'07-'08」に輝いた保坂昇寿さんの作品について考える。そもそもの始まりはフランスの「アルル国際写真フェスティバル」レビュー用に持って行くポートフォリオのインクジェットプリントを頼まれたのがきっかけ。タイトルは「クローム襲撃 Burning Chrome」。最初、漫画の一コマあるいはイラストのように見えてしまって今までの所謂写真の範疇からは逸脱しているように感じられた。多分モニタ上で見ているとすごく「感じるもの」があるのだと思うのだけれど、果たして通常のプリントとして紙に落とした場合にモニタで見ている時と同じような、あるいはそれ以上の訴求力があるのか?そこは実際にプリントするまで読めなかった。数十種類のモノクロ用インクジェット用紙の見本プリントの中から国産の用紙「ピクトリコ・グリーンラベル」を選び20点弱をプリントした。結果は用紙のチョイスが的確だったせいもありなかなか見応えのあるポートフォリオに仕上がった。プリントにする場合アナログでもデジタルでもどの位モノとしての存在感があるかが大事なポイントとなる。そう言う意味では成功したと云っても良いと思う。

http://blog.livedoor.jp/motoyukikubo/archives/51340657.html

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◇ 「渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠」写真展プレスリリース - CHIAROSCUARO 所幸則

日本初?かもしれない、シグマDP-1だけ撮った写真展って。


テーマは「ワンセコンド(1秒) 瞬間と永遠」

渋谷の駅周辺の風景(あくまで主役は風景、建築物)の なかで
自分では一瞬もそこにとどまれない儚い存在である人間や(人間が走らせてる)車を
使って、建物は動かないけれどそこに生きて存在する人間たちを空気のように扱う事で
生き物のように変貌して行く今の街を表現するために 、
トコロスタイルのランドスケープ
1sec(ワンセコンド)というシリーズを撮り始めました。
詳しくは会場で見て体感してください。

瞬間と永遠がそこにはあります。

その序章としての「渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠」写真展を
開催します。時代の証人になっていただければと思います。

http://tokoroyukinori.seesaa.net/archives/20080730-1.html


◇ コマーシャルフォト載った。 - CHIAROSCUARO 所幸則
http://tokoroyukinori.seesaa.net/article/106450610.html
「掲載ページを金で買わせる」という某コマーシャル・フォト誌(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20081127#p3)によれば、
カメラのホールドの仕方まで保坂昇寿さんの方法とほぼそっくりです。


◇ コマーシャルフォト来た! - CHIAROSCUARO 所幸則
http://tokoroyukinori.seesaa.net/article/111327590.html
「掲載ページを金で買わせる」という某コマーシャル・フォト誌(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20081127#p3)の最新号によれば、
所幸則氏は2008年6月からこの「shibuya 1 sec Landscape」というシリーズの制作を始めたようです。
また、ドイツ製のペーパーにプリントしたということが強調されていました。


◇ 所幸則公式サイト --Yukinori Tokoro Official Site--
http://tokoroyukinori.com/