◇ 再会ー杉本博司+ソフィ・カル - TRAVEL HETEROPIA
僕が気に入ったのは、入口から入ってすぐにあった初めて見る作品。
真ん中にあるのはイリヤ・ソナベント(NYの大御所ギャラリスト)の肖像。
その脇に、二つの文章がある。細部は忘れたけど、だいたいこんな感じだ。
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私はその日、イリヤ・ソナベントに会いました。彼女は、若くて無名のアーティストだった私に、「あなたは賢いわね(smart)。是非うちで個展をさせてあげましょう」といった。その日以来26年間、彼女とのつきあいは続いている。
杉本博司
私はその日、イリヤ・ソナベントに会いました。彼女は、若くて無名のアーティストだった私に、「あなたは頭がいいわね(inteligent)。何か別の仕事が向いてるんじゃないかしら」といった。私と彼女のつきあいは、その6分間で終わった。
ソフィ・カル
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たぶん本当のことなんだろう。二人のアーティストと一人のギャラリストの対照的な出会い。こういう出会いは無数にあるんだろうけど、今ここでその二人が一緒に展示をしているということ。そういう、積み重なった偶然に惹かれる。