Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

中東欧メモ

◇ 『アヴァンギャルド宣言 中東欧のモダニズム』(編:井口壽乃・圀府寺司 三元社)

第一次大戦後〜1920年代、中東欧で燃え上がったアヴァンギャルド芸術運動におけるマニフェストを集成する初の試み

第一次大戦後、芸術による社会変革をめざした中東欧の芸術家達は、民族・国境を越えたアヴァンギャルド芸術運動を繰り広げ、各理念を表明する雑誌を公刊した。長い間ベールに包まれてきたそれらマニフェストを集め、交流関係を繙くことにより、ここに初めてその全体像を浮き彫りにする。

http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/161.htm
http://www.amazon.co.jp/dp/4883031616


◇ 井口寿乃『ハンガリーアヴァンギャルド MAとモホイ=ナジ』(彩流社

 メディア・アートの先駆者モホイ=ナジ(画家・写真家・デザイナー・教育者)の知られざる創造世界の原点を、ハンガリーの革命と前衛運動、前衛雑誌「MA」やカシャークとのかかわりで描き、同時に初期作品と芸術理論の分析による“もう一つの美術史”への挑戦を試みた労作。

http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-88202-684-6.html
http://www.bk1.jp/review/17890
http://www.amazon.co.jp/dp/4882026848


◇ ヨーロッパのマルチメディア・アートの歴史的背景 - マルチメディア/インターネット事典
(1)http://www.jiten.com/dicmi/docs/k38/23612s.htm
(2)http://www.jiten.com/dicmi/docs/k38/23613.htm


チェコアヴァンギャルド―ブックデザインにみる文芸運動小史 - Walk in Osaka

ベルリンの作曲家ハアヴァルト・ヴァルデンが1910年に創刊した汎ヨーロッパ的広がりをもった文芸雑誌『デア・シュトゥルム』の紹介から本書は始まる。プラハについては、1920年、若いアーティストたちによる「デヴィエトスィル芸術家協会」の旗揚げが重要事項。その運動の牽引者はカレル・タンゲ。この名前を記憶しておきたいと思った。

デヴィエトスィルの主張はポエティスムというものであるらしい。「ポエティスム宣言」は次のように書かれている。

われわれがポエティスムと呼ぶところの新しい芸術が、生活のアート、生きること、楽しむことのアートとするなら、それは、ことの成り行きとして、毎日の生活の、しかるべき部分でなくてはならない。スポーツ、恋愛、ワイン等々、すべてのレジャーと同様、楽しいもの、近づきやすいものでなくてはならない。それは職業などではありえない。むしろ、普遍的なニーズとなるに違いない。

ポエティスムは哲学的な方向性をもっているわけではない。・・・文学ではない・・・絵画ではない。・・・狭義の意味でのイズムではない。・・・普通に使われているロマンティックな意味での美術でもない。・・・とどのつまりが、ポエティスムとは生活の仕方なのだ。生活の機能であり、かつまたその目的の充足なのだ。
(p61)

ベルリン・ダダやイタリア未来派バウハウス運動、シュルレアリスムそしてソヴィエト・ロシアの生産主義など時代のさまざまな潮流の中で、プラハの若い芸術家が何を目指そうとしたのか、胸を打たれる。しかし、これらの芸術運動全体がソ連スターリニズムやドイツのナチス運動といった中で困難な時代を迎えることになる。

http://page.sgy3.com/index.php?ID=1876&cID=13


◇ デヴィエトスィル(Devetsil) - チェコの芸術家たち

このグループには画家、作家、詩人、建築家、音楽家、写真家、舞台作家、役者などが集まり、1920年代のチェコでもっとも前衛的で、「ポエティスム」、「人工主義」、「絵画詩」、ル・コルビュジエに比肩しうる建築理論などもっともオリジナリティのあるグループでもあった。20年代後半には、フランスのシュルレアリスムに歩み寄り、1934年、チェコスロヴァキアシュルレアリスト・グループ結成される。

http://blog.livedoor.jp/umelci/archives/23550589.html
http://blog.livedoor.jp/umelci/


チェコにみる装丁デザイン ブックデザインの源流を探して - Printers Circle
http://www.jagat.or.jp/pc/story_memo_view_pc.asp?StoryID=8691


◇ Adolf Hoffmeister / アドルフ・ホフマイステル - チェコの絵本CEDOK bookstore
http://cedok.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=30733&csid=14


◇ トワイヤン(Toyen) - 幻想芸術の森

 1923年、 恋人シュティルスキーと共にカフカらが属していたチェコの前衛グループ『デヴィエトスィル』に加わる。この頃からトワイヤンと名乗り始める。名前の由来はフランス語のcitoyenからciを取ったものと推測される。

http://gensoh.web.fc2.com/jimmei/toyen.html
しかし、フランツ・カフカがデヴィエトスィルのメンバーだったかどうか確証がとれず。


◇ Jindrich Stysky - 1920年代のチェコの夢 - DDN JAPAN - DIGITAL DJ Network
http://japan.digitaldj-network.com/archives/51535479.html
インドリッヒ・シュティルスキーについての記事。こちらにもカフカの記述あり。


プラハ・カドリエンナーレのバックドロップ──<PQの背景画>── 堀田充規
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/laboratory/kiyou/pdf/kiyou24/kiyou24_14.pdf


チェコ前衛写真1 - artshore 芸術海岸
http://artshore.exblog.jp/3026231/


チェコ前衛写真2:レスレル - artshore 芸術海岸
http://artshore.exblog.jp/3032987/
ヤロスラフ・レスレル(Jaroslav Rossler)について。


チェコ前衛写真3:フンケ - artshore 芸術海岸
http://artshore.exblog.jp/3039386/
ヤロミール・フンケ(Jaromir Funke)について。
……といえば、↓長船恒利さんでしょうか。


◇ 長船恒利展 ヤロミール・フンケにさそわれて 屋根裏部屋050505 - ギャラリー36EX
http://36ex.com/attic/050505.html


◇ ヤロミール・フンケにさそわれて 長船 恒利 - ギャラリーCAVE
http://www3.tokai.or.jp/cave/history/osafune/y.funke.html
http://www3.tokai.or.jp/cave/


◇ スロヴァキア・デザインのモダニズム――ブラチスラヴァ美術工芸学校 (1928-39) をめぐって(長船恒利) - サロン Č/S
http://hfukuda.cool.ne.jp/salon/slov_moderni.pdf